ノドだけタイプ

ノドだけタイプの特徴

胃の症状はないが,ノドに違和感があるタイプです。

咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう),梅核気(ばいかくき),ヒステリー球,慢性上咽頭炎(まんせいじょういんとうえん)などが当てはまります。

間違えられやすい病気として,

ぜんそく・ちくのう症・咳ぜんそく・逆流性食道炎などがあります。

 

これらの病気の治療をしても改善しないのであれば,ノドだけタイプといえます。

 

梅核気・ヒステリー球・咽喉頭異常感症・慢性上咽頭炎とは?

ノドだけタイプはいろいろな病名が付けられることが特徴です。

虫垂炎のことを盲腸とよんだり,感冒のことを風邪とよんだりと,同じ病気のことを違う名前でよぶことはわりと多いです。

同じように,梅核気・ヒステリー球・咽喉頭異常感症は同じものをさします。

 

慢性上咽頭炎だけは別の症状なので,のちほど解説しまね。

梅核気

梅核気は梅のタネがノドにつまったような感じ,という意味です。

漢方の世界でよく使う表現ですね。

梅のタネがつまったことがある人は,まずいないと思いますが

なにかノドにつまってる違和感を梅核気とよびます。

ヒステリー球

ヒステリーの語源は子宮です。

古代ギリシャでは子宮がノドまであがってきて,それが原因でノドがつまると考えられていました。

もちろんこれは間違いなのですが。

当時はヒステリーは女性に多いと考えられていましたので,ストレスで子宮がノドまで上がってきているんだ!

とされ,患者さんに悪臭を嗅がせれば子宮が元に位置にもどる,という治療が行われていたそうです。

咽喉頭異常感症

いんこうとういじょうかんしょう,と読みます。

ノドに違和感がある病気,という意味ですが,現代の医学でははっきりした原因がわかっていません。

耳鼻科で検査しても異常がない場合はこの病名がつくことがほとんどです。

 

梅核気・ヒステリー球・咽喉頭異常感症の症状は?

全て出るとは限りませんが,梅核気・ヒステリー球・咽喉頭異常感症で出やすい症状を解説します。

ノドに違和感がある

ノドに異物があるような感じ・イガイガする・飲み込み辛いなどの症状が出ます。

とくに下を向くと症状が強くなることが多いです。

ノドがイガイガすると咳が出やすくなります。

痰がからむように感じる

健康な人でも1日に1〜2リットルの鼻水が出て,そのほとんどがノドの方に流れています。

これを後鼻漏といいます。

量が多くて痰がからむのではなく,ノドまわりの知覚が過敏になっているので,後鼻漏を強く感じます。

逆にいえば,後鼻漏そのものを減らすのは難しいと考えています。

息が苦しい

検査して異常がないのに,息が苦しい・・。

もしこんな症状があれば,最初に病院 (呼吸器内科など)で必ず診てもらってください。

 

実はそのようにお悩みの方は多いんです。

息を吸うといっても

・肋骨を上にあげる

・胸全体を広げる

・肩も上にあげる

など,呼吸は全身運動です。

背中や胸,首に不調があれば息が吸いにくくなります。

梅核気・ヒステリー球・咽喉頭異常感症の原因は?

梅核気・ヒステリー球・咽喉頭異常感症の原因はなんでしょう?

 

ノド症状のある方は耳鼻科でノドの中をしっかり検査していると思います。

異常が見つからないので,梅核気・ヒステリー球・咽喉頭異常感症などの病名がつきます。

大きな病気が見つからないのはいいことなのですが,原因が見つからないと対処できないですよね。

ずばり,原因はノド周辺が過敏になっていること,

と言われても???だと思いますので,説明していきますね。

原因はどこにある?

話がかわりますが,頭痛になったことはありますか?

頭が痛いときに,首や肩をマッサージすると楽になることが多いです。

この理由は頭痛の原因が頭になく首や肩にあるから,です。

首や肩にある神経に炎症がおこり,神経を通じて炎症が頭の神経におこり,頭痛になります。

ノドの違和感の原因

おなじように,ノドの違和感の原因もノド以外にあります。

首の前や肩にある神経に炎症がおこり,神経を通じてノドのまわりの神経にも炎症がひろがって,ノドの違和感になります。

ノドの中に問題があるのなら,水を飲むたびにしみて痛いはず。

痛みはあっても,飲むたびにしみる人はほとんどいません。

痛みを感じているのは神経です。

その神経が「痛い」という信号を脳に送ると,脳は神経を守るために筋肉をかたくします。

筋肉がかたいから痛いのではなく,痛いから筋肉がかたい,というのが大事なポイントです。

となるとやるべきことは神経の痛みの原因,炎症の解消です。

神経の炎症を解消するため,神経のまわりの血流を改善していきましょう。

こちらをクリックしてお読みください。

ノドまわりの神経の血流を改善する方法

 

慢性上咽頭炎(まんせいじょういんとうえん)

ここまで書いてきた梅核気・ヒステリー球・咽喉頭異常感症は原因が見つからないのが特徴でした。

対して,今から説明する慢性上咽頭炎は原因がわかっている病気です。

ノドの奥にある上咽頭 (じょういんとう)という場所に炎症が起こり,ノドの違和感をはじめとする様々な症状がおきる病気です。

図で上咽頭の場所を説明しましょう。

上咽頭の役割は?

上咽頭はウィルス・細菌と免疫細胞が戦う場ですので,炎症が起こりやすいです。

慢性上咽頭炎の症状

慢性上咽頭炎はノド症状をはじめ,さまざまな症状に関わります。

上咽頭は自律神経の中枢である間脳 (かんのう)に近い位置にあることから,自律神経症状の原因になると言われています。

慢性上咽頭炎の原因は?

上咽頭の炎症が蔓延してしまっていることが原因です。

では炎症を解消するにはどうすればいいのでしょう?

炎症を解消するには?

上咽頭は細菌やウィルスの通り道であるため,炎症がおこりやすい環境です。

炎症を早く鎮めるためには、炎症の元となるウイルスや菌を退治しなければいけません。

上咽頭の血流が悪いとすぐに退治できないので炎症が続いてします。

慢性上咽頭炎で悩む方は、上咽頭への血流が悪くなっていることが原因です。

これを改善する方法を具体的に説明しています。

こちらをクリックしてお試しください。

クリックして血流を改善する

© 2024 グリーンノア鍼灸院サポートサイト Powered by STINGER